東京理科大学 第29回薬学講座
医薬品はその使用方法によって、期待する効果(有効性)だけではなく、マイナス効果(副作用)が現れるため、医薬品の適正使用は非常に重要であります。そのためには、医師、薬剤師、患者の連携の下、的確な診断に基づいて、患者の症候に合致した最適な薬剤、剤形や用法・用量を決定後、調剤が行われ、患者が十分に薬剤を理解した上で、医薬品を服用する必要があります。
今回の薬学講座は、医薬品の適正使用を様々な角度から理解して頂くために、4つの講演を先生方にお願いしました。まず、寺田先生には薬を取り巻く薬学のサイエンス全般について、藤村先生には時間薬理学に基づいた薬の適正使用について、菊池先生にはナノDDSとして注目されているリポソームについて、松山先生には薬剤師における基礎薬学の必要性について、それぞれ、ご講演して頂きます。
現場の薬剤師、また医療関係者の皆さまの一助になることを願いつつ、更に文部科学省がんプロフェッショナル養成基盤推進プラン採択事業にも役立つような薬学講座を企画しましたので、奮ってご参加して頂けますよう、お願い申し上げます。